映画が大好きなOLが、映画館で観たりDVDで観たりした映画を好き勝手にひとりごと。ネタばれありです。
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¥3,990→¥3,012


原題:HABEMUS PAPAM
監督:ナンニ・モレッティ
出演:ミシェル・ピッコリ、イエルジー・スチュエル他
製作:2011年イタリア
上映時間:105分
公式サイト



ストーリー:

新ローマ法王に選ばれた枢機卿の苦悩を描いたハートフル・コメディー。
法王逃亡という衝撃的な展開や、ローマ法王が選出される選挙(コンクラーヴェ)の様子まどをシニカルに描写し、第65回カンヌ国際映画祭で好評を博した。
法王就任という重圧から街へ逃げ出すものの、街の人々との交流を通して信仰心や法王の存在意義を見つめ直していく主人公を、フランスの名優ミシェル・ピッコリが哀感を漂わせながら演じ切る。






ローマ法王の休日2

邦題が「ローマの休日」をもじったかのような「ローマ法王の休日」ということで、勝手にコメディ作品かと予想していた。

ローマ法王に選ばれたメルヴィル(ミシェル・ピッコリ)が、わあぁぁぁー!と叫びながら頭を抱え逃げ出すシーンを映画館の予告編で見たものだから、なおさらコメディ風に思えた。

このシーンが一番笑えたな。おじいちゃんが突如気が狂ったように叫ぶ姿が可愛らしかった。

ローマ法王の休日1

ローマ法王が亡くなると、次の法王は108人の枢機卿から皆で投票して選出するのですね。今回初めて知り勉強になった。108という数字は、日本で言えば煩悩の数。これも何か関係があるのだろうか?

自分には法王なんて無理だというメルヴィルを、医者やセラピストが診るが全く解決の糸口なし。

こっそり外に出て一般人のふりをしセラピーを受けることになり、結局はその後一人逃げ出してしまうメルヴィル。

セラピストがこれまた真剣みのない男で、一応彼が登場するシーンは笑うところだったのだろうか?と2回繰り返し見た後考えた。笑いのつぼがどうやら私には当てはまらなかったようで残念なのだが。

枢機卿が皆、自分が法王に選ばれませんように、と心の中で強く唱えるシーンはまあ苦笑いできた。心の声なのに、大合唱となり広間を埋め尽くす。そんなおじいさん達が枢機卿とは本当に苦笑。

今作はフィクションだけれど、真実はこれが正しかったりして。心の中は覗けないから本音を知ることは不可能だが。

ローマ法王の休日3

町のセラピストの前で、自分は役者だと告げるシーン。まさか国王に選ばれたが逃げ出して来てしまっただなんて言えないもんね。

メルヴィルは違う道を生きるなら役者になりたかったようだ。その後役者達と知り合うことにもなるのだが。

コメディ映画として笑わせてくれるかも、という前半の期待は後半へ進むにつれて失速して行く。

メルヴィルが町の人と触れ合ううちに、国王になるという決断をするのかなという期待も裏切られるが、これはこれでありきたりな転び方ではなく、良いと思った。

サン・ピエトロ広場に集まった群衆に向け、穏やかながらも自分には無理だと告げ、静かにその場を去るメルヴィル。

それで終わりという、何ともヨーロッパ映画らしい結末だ。

こんなことは前代未聞で、現実には起こり得ない話。だが、ローマ法王に選ばれるような人物も、所詮私達と同じ不安定な心を持つ人間なのだ、という締めくくり。

記憶に新しい、ローマ教皇とエリザベス女王によるモホーク族の子供達の大量虐殺事件。「ローマ法王の休日」を見ながら、どうしてもその事件が頭をちらつくのを止めることはできなかった。

今作とは無関係な事件だが、現実という背景の与えた心理的影響なくしては観られない作品。


ローマ法王の休日


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【2014/03/28 23:16】 | 「ら」行
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¥1,279→¥985


原題:Rabbit Hole
監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル
出演:ニコール・キッドマン、アーロン・エッカート、ダイアン・ウィースト他
製作:2010年アメリカ
上映時間:92分
配給:ロングライド
映倫区分:PG12


ストーリー:

ニューヨーク郊外に暮らすベッカとハウイーの夫婦は、8カ月前に交通事故で息子を失い、絶望の淵にいた。
ベッカは現実から目をそらし、ハウイーは思い出にふけることで夫婦の関係が次第にほころびはじめていたある日、ベッカは息子の命を奪った車を運転していた少年を街で見かける。
ベッカは偶然を装って少年の後を追うが……。

  


ニコール・キッドマンが自ら製作・主演し、第83回アカデミー主演女優賞にノミネートされたドラマ。

8ヶ月前に幼い息子を失った夫婦が主役。夫がハウイー(アーロン・エッカート)で妻がベッカ(ニコール)。

一見、落ち着いた生活を取り戻したかに見える二人だが、もちろん心の内ではいまだ失った息子を忘れられるはずもなく。

ラビット・ホール1


息子が着ていた服を捨てたり、息子が描いた壁の絵を外したり、つらさから逃れるため、少しでも忘れよう忘れようと努めるベッカ。対するハウイーは、夜中にこっそりスマホで息子が元気だった頃の動画を見るなど、忘れないよう思い出に浸る。

このあたり、男女の違いというのだろうか。よく、失恋すると男性は過去の思い出に引きずられ未練たらたらで、女性は悲しみに浸りきったらすっぱりと切り捨て未来へ進むと言われている。2人の像が重なる。

だが、行動と表現は違えど、ベッカもハウイーも深く傷つきなかなか前へ進めない点は共通している。

ラビット・ホール3


ベッカの母親(ダイアン・ウィースト)もまた、息子が30歳の時に彼を失った。ベッカの兄に当たるわけだ。どうやら麻薬により命を失ったらしい。

「私も息子を亡くしたんだもの、あなたの気持ちはわかるわ」という母に、あんな死に方をした兄と交通事故で命を失った息子をいっしょにしないでほしい、と苛立ちを隠せないベッカ。同じ立場なら私もベッカのような反応をしてしまうだろうなあ。

妊娠したベッカの妹も、喜びたいのに素直に喜べない状況で気の毒。ベッカと全然似ていないから、最初は義理の妹か何かかと思ってしまったというのは余談。

ラビット・ホール2


ある日、ふとベッカは見つけてしまう。息子を車ではねてしまった少年(マイルズ・テラー)を。そして車で後を追い、彼と近くの公園でたまに会うようになる。ただ、話をするためだけに。

ベッカは不思議と彼に恨みを抱いていない。むしろ、高校卒業を控え大学も決まった彼が、交通事故で人を殺してしまったことに同情してさえ見える。それは、彼が心から悔いて反省しているのがわかるから。

「後悔しています、あの日、あの道さえ通らなければ」と、涙を必死にこらえ、噛みしめるように話す少年に、「いいのよ、気にしないで」と答えるベッカ。最初はこの台詞に驚いたが、これはベッカの本心。息子を失ってつらいどころの話ではないはずなのに、こんなことが果たして言えてしまうのだろうか、と疑問も沸くが。

苦しみと悲しみを乗り越え切ることは難しいだろう。だが、ラストシーンでは、ベッカとハウイーは、それでもなんとか前に向かって歩いて行こうと少し気持ちを重ねてジ・エンド。

つらいテーマながら、重苦しくなりすぎず物語は進んだ。

加害者である少年がベッカに心を開き、自作の漫画「ラビット・ホール」を見せるあたりが心和んだ。マイルズ・テラーの、後悔を抱えた苦悩の表情に心打たれた。


ラビット・ホール



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【2013/09/03 20:39】 | 「ら」行
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原題:WHAT A GIRL WANTS
監督:デニー・ゴードン
出演:アマンダ・バインズ、コリン・ファース、ケリー・プレストン他
製作:2003年アメリカ
上映時間:105分


ストーリー:

まだ見ぬ父親へ会いに行ったティーンエイジャーの女の子が騒動を巻き起こすロマンティック・コメディ。
自由奔放に育てられたアメリカ人の少女が、イギリスの上流社会に生きる父親に初めて会い、堅苦しい風習に戸惑いながらも親子の交流を深めていく。

  


元気はつらつな女子高生のかわいいお話。

ボヘミアン歌手をしている母親(といっても有名なのではなく、婚礼などに呼ばれて歌うという)に自由奔放に育てられたダフネ(アマンダ・バインズ)は17歳。ファッションもしゃべり方も行動もイマドキな天真爛漫な女の子。
2003年の映画なんだけど、きっと当時のおしゃれと言われるファッションをして登場してたんじゃないかな。

生まれて一度も会ったことのない父親に会いに、ひとりでアメリカからイギリスへ向かう。父ヘンリー(コリン・ファース)は爵位を持つお堅い家系で、現在は政治家。婚約者とその娘もいる。

最初は自分の娘とは半信半疑だったヘンリーだが、ダフネといっしょに生活を始めるとだんだん情が湧くようになる。

野暮ったいドレスはハサミで切って露出を高めたり、女王にも気兼ねなく無邪気に振る舞ったり、言い寄る失礼な金持ち男を川に投げ落としたり、ダフネはマスコミの恰好のネタ。だけどダフネはそんなこと気にしない。ヘンリーもそれほど気にしている様子はなかったけど、一応彼女をマスコミから守ろうと頑張ったりはする。

いつも笑顔でポジティブで明るいダフネがとてもかわいかった。
アマンダ・バインズって愛嬌のある顔だわ。

そんな娘にヒヤヒヤさせられながらも、若い頃の自由だった自分を重ね、思い起こし、堅さがやわらいでいくヘンリー。

ここにいるならそれらしく振る舞うようヘンリーに言われ、個性を殺しお嬢様らしくなる努力をするダフネからは笑顔が消えて行く。

ヘンリーとダフネの仲がこじれ、彼女は母の元へ帰る。
そこでようやく何が大切かに気づくヘンリー。
ダフネとその母親である、昔自分が心から愛したリビーの元へ駆けつけてハッピーエンド。

映画館で観たいとは思わないけれど、たまにはこういう「箸休め」のような映画もいいかな。
込み入った話もなく、テンポ良く話が進む軽やかな作品。
ダフネの元気いっぱいなかわいさが最大の魅力。



ロイヤル・セブンティーン


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【2012/05/26 12:56】 | 「ら」行
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原題:As good as it gets
監督:ジェームズ・L・ブルックス
出演:ジャック・ニコルソン、ヘレン・ハント、グレッグ・キニア他
製作:1997年アメリカ
上映時間:138分

第55回ゴールデン・グローブ賞で主要3部門受賞


ストーリー:

偏屈で嫌われ者のベストセラー作家と、バツイチで子持ちのウェイトレスが織りなす不器用な恋を、さりげないユーモアを交えて描く。
甘く切ない女心を描き、書いた本はすべてベストセラーという恋愛小説家メルビン。
しかし実際の本人は、異常なまでに潔癖性で神経質の嫌われ者。
周囲に毒舌をまき散らし、友人は誰もいない。
そんな彼がある日、ウェイトレスのキャロルに淡い恋心を抱くが‥。

  
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これまた原題と邦題がえらいかけ離れているが、すぱっと訳しずらい原題だから仕方ないか。

人気恋愛小説家という設定の主人公メルビン・ユドール(ジャック・ニコルソン)の、徹底した潔癖症っぷりがおもしろかった。

1回使った石けんはゴミ箱にぽい。道で人とすれ違う時も肩と肩がぶつからないように触れないように、極端に身をよけて歩く。
行きつけのレストランというかカフェでは、持参のカトラリーを使う。それもビニール袋にきっちり入れて来たものを。

ただ潔癖症なだけではなく、歩道の布石と布石のつなぎ目を踏むのがいやだという点も笑えた。気難しい顔をしたおじさんがひょいひょいとつま先歩きで歩く姿は滑稽だし、見ていて落ち着かない。

こんな人が身近にいたら絶対いやだなーと思う。
案の定、口は悪いし神経質だしで周りからは煙たがられている。

だけど、映画でよくある人物像のパターンだと思うが、こういう人間に限っていい人だったりする。

行きつけのレストランのウェイトレス、キャロル(ヘレン・ハント)への恋心は傍目に見てもバレバレなのに、彼女は当然気づかず彼を煙たがる。

2人の恋物語かと思いきや、そこにもう1人登場するのがゲイのサイモン(グレッグ・キニア)。ユドールのご近所さんで画家で、犬のヴァーデルをこよなく愛する。
このわんちゃんがいい味出してる!犬好きの私にはたまらないかわいらしい表情やしぐさが物語中盤にたくさん出て来る。
ちょこちょこ歩く姿、思いっきりうるうるうるませた瞳。犬好き必見。

家に押し入った泥棒(モデルとして雇った青年が仲間と企んで侵入)に、殴られ蹴られ、フランケンシュタインのような顔になり車椅子生活になってしまったサイモン。そしてヴァーデルを預かることになったユドール。

犬なんて潔癖症のユードルにはとんでもないストレスになってしまうのだろうな、と思ったのだが、その愛くるしさに、あっという間に引き寄せられていく。

そして、キャロルともお近づきになり始めた頃から、少しずつ潔癖症が薄らいでいるように見えた。
キャロルへの想いが高まり、自分の身の回りに気を配ることを忘れているような。

恋愛小説家

キャロルとサイモンと3人で車に乗り旅行へ行くシーンもおもしろかった。その頃にはキャロルもユードルは変わり者だけどいい人、と気持ちが傾いていたというのに、ユードルの失言で彼女は激怒。

でもまあ最終的には、ようやくユードルも想いを伝えられ、2人はハッピーエンドになるわけだけど。

キャロルの、「あなたといると心が温まる。だけどものすごくイライラするの」というような台詞があり、納得し笑えた。
「いい人なんだけどイライラする」という存在ってあるなと思って。

言葉や態度がぶしつけでも、恋愛に臆病なユードルの鎧だったのだろう。

2人のドタバタ恋愛と、ゲイの画家、彼らを結ぶわんちゃん、それぞれユーモアがありほっこりする作品。


恋愛小説家


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【2012/03/08 17:08】 | 「ら」行
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¥3,990→¥2,953


原題:Ricky
監督:フランソワ・オゾン
出演:アレクサンドラ・ラミー、セルジ・ロペス、メリュジーヌ・マヤンス、アルチュール・ペイレ他
製作:2009年フランス、イタリア
上映時間:90分
配給:アルシネテラン
公式サイト


ストーリー:

7歳の娘リザと暮らすシングルマザーのカティは、恋人パコとの間に新たな子ども、リッキーを授かる。しかし幸せな日々もつかの間、すれ違いからパコは家を出ていってしまう。そんなある日、リッキーの背中に翼が生えて空を飛ぶようになり、世間を巻き込んで大騒ぎになってしまう。


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映画館に観に行こうと思っていて行きそびれた映画。
でも結論から言って映画館に行かないで良かった。
悪い作品ではないのだけれど、イメージしていたものとだいぶ違かったので、少し期待はずれ。

赤ちゃんに羽根が生えてきて周りはびっくり、という前知識しかなかったけれど、もっとメルヘンチックな内容だと思っていたの。
フランス映画の淡々とした持ち味を生かした、ちょっとユーモラスでコミカルなつくりだと思っていたの。

リッキー

だけど、なんというか実に現実的でくすっと笑えるシーンもほとんどなし。リッキーという赤ちゃんはかわいいけれど、かわいさが強くアピールされている感じもなし。

むしろ、羽根が生えてきた時正直気色悪かった‥‥。
赤ちゃんの背中に羽根、とくれば、誰もが想像するのが「天使の白い輝く羽根」。もちろん私もそんな純白の羽根を想像していた。

ところが、生えて来た羽根は水鳥のような茶色い羽根。
デパ地下に並ぶ手羽先を想像してしまう、かわいらしくはない羽根だったのだ。

最初、リッキーの背中に茶色いアザのようなものが現れ、母親カティ(アレクサンドラ・ラミー)は、リッキーの父親であり同棲をはじめたばかりのパコ(セルジ・ロペス)が密かに暴力を振っているいるのではないかと疑う。信用されていないことを知ったパコは傷つき黙って家を出る。

そのアザがだんだん濃くなり、ある日にょきっと小さな羽根の根っこが生えてくる。それがまたかわいくなくて引いた。鳥の骨と筋肉がリアルに表現されていて、引いた。

医者に診せることもなく、幼い長女にも「羽根のことは秘密よ」と口止めをするカティ。狭い部屋で、やがてリッキーは羽根をばたつかせ飛び回るようになる。まだ調整もできない赤ちゃんだから、天井や壁にごつごつ衝突する。衝撃を防ぐため、リッキーにヘルメットやクッション材を装着するカティ。
どーんと天井にぶつかる姿がちょっと笑えたかな。

リッキー

当然世間に隠し切れるわけはなく、養育費のためにもリッキーをマスコミに公開することにしたカティとパコ。パコはリッキーの羽根のことを知り戻って来てた。

マスコミを前にした日、リッキーはまるで空を舞う風船のように飛び去り姿を消してしまう。リッキーが飛んで行ってしまわないようにひもを付けていたのに、カティが見とれて手放してしまったから。この設定、「おいおい」と思ったけれど。母親なら手放すなよ、と。

落ち込むカティ。どれくらい月日がたったのか、ある日リッキーはカティの前に現れる。裸なのに薄汚れることなくきれいなままで、ニコニコ笑い元気そう。手を差し伸べるカティを置き、リッキーは再び飛び去ってしまう。

カティは、リッキーが元気なことを確認したから安心したのか、穏やかな表情でパコと長女を抱きしめる。それで終わり。

確か、「リッキー、君は天使なの?それとも‥‥」というようなキャッチコピーだったと思う。
このコピーに引かれてしまったが、結局リッキーが何者だったかはわからないまま物語は終わる。

心に響くメッセージは感じられなかった。
せめて、付け根や肉付きがリアルではない、純白の羽根にしてほしかった。しつこい?


リッキー


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【2011/11/22 00:15】 | 「ら」行
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