映画が大好きなOLが、映画館で観たりDVDで観たりした映画を好き勝手にひとりごと。ネタばれありです。
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原題:Babel
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナル、役所広司、菊地凛子、アドリアナ・バラッザ他
制作:2006年
上映時間:142分
配給:ギャガ・コミュニケーションズ


ストーリー:

「アモーレス・ペロス」「21グラム」のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の作。

モロッコ、メキシコ、アメリカ、東京を舞台に起こるそれぞれの悲劇から、ひとつの真実に辿り着くまでが壮大なスケールで描かれる。

モロッコを旅行中のアメリカ人夫婦のリチャード(ブラッド・ピット)とスーザン(ケイト・ブランシェット)が、突然何者かによって銃撃を受け、妻が負傷するという事件が起こる。
同じころ、東京に住む聴覚に障害を持った女子高生のチエコ(菊地凛子)は、満たされない日々にいら立ちを感じながら、孤独な日々を過ごしていた……。

菊地凛子・アドリアナ・バラッサ・・・第79回アカデミー賞助演女優賞ノミネート

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「バベル」とは、旧約聖書の創生記第11章にある町の名前。

町の人々は天まで届くバベルの塔を建てようとしたが神はそれを快く思わず、人々に別々の言葉を話させるようにした。

その結果人々は統制がとれずばらばらになり、全世界に散っていった。

これを背景に、「言葉が通じない」「心が通じない」世界における人間を描く。

以上↑by.ウィキ


4年前見そびれた映画。

「ブラピ」「一発の弾」「菊地凜子」「役所広司」くらいのキーワード知識しかなくって、内容は知らずに今に至ってた。

ストーリーは、全体的に重く苦しくつらいです。
くすりとも笑えるシーンはありませぬ。

気分が落ちている時には見ないほうがベター。

人種差別、障害者差別、テロ(実際は起きないけど)、生と死、人間の身勝手さなど、いくつものテーマがてんこ盛り。

逆に、困難な状況に咲く一輪の花のように、大きな愛についても描かれていました。

映画の要素として、どんな形でも「愛」は不可欠なものだけど、「バベル」で描かれえるそれは心がほんわか温まるのとは少し違かった。

困難だからこそ気づいた愛、困難だからこそ浮き上がったように見えた愛。

いくつかの愛が描かれた。

物語が、モロッコ、アメリカはカリフォルニア、メキシコはティファナ、そして東京、と、4つの舞台で同時進行するものだから、4つの愛と困難がある。

バベル


リチャード(ブラッド・ピット)が仲違いしていた奥さんスーザン(ケイト・ブランシェット)が撃たれて瀕死の状態になった時改めて感じた愛。

これはたまたま銃弾が当たってしまっただけなのね。ものすごい確立での不運だと思う。

銃というものを初めて手にして興奮した幼い兄弟が、試しにと山の上から下の道を走る観光バスに向かって撃つの。

当たったほうが勝ちね、とかなんとかいった、幼い張り合い。

そうしたら、弟の撃った弾がスーザンの肩から首すじあたりに的中してしまうわけ。

アメリカ本国では、テロ行為に違いないと言われるまでの大騒ぎに。

モロッコ地元警察が、兄弟と父親を見つけ追い詰める。

人を撃ってしまった次男と、そんな彼と張り合った長男を守るため3人で逃げる父。追い詰められ、警察に射殺される長男。

幼い次男は両手を挙げ投降する。「観光客のバスを討ったのは自分だ。父も兄も関係ない」と泣きながら。

泣けた。
幼い子供が傷つくシーンは泣けて泣けてどうしようもない。

ここでは、悲しみの中での親子愛、兄弟愛。

そして、勝手にテロだと公言し大問題にしたアメリカの差別意識も垣間見えるシーン。


そして、私が今作でいちばん好きだったキャラクター、リチャード&スーザン家のベビーシッターを10年以上続けてきたメキシコ人老女、アドリアナ・バラッザ

とても優しく献身的だった彼女が、息子の結婚式にリチャード家の娘と息子を連れて行かざるを得ない状況になり、ひょんなことから思わぬ事件に巻き込まれる。

彼女のバカ甥が、酔っ払ったはずみというか勢いで、リチャード家の子供と4人で乗った車で国境を強行突破してしまい、追われるの。

恐れおののく子供たちとおばを砂漠のような荒地に残し、必ず戻ると告げひとり車で逃走するバカ甥。

結局彼は戻って来ず、アドリアナはひとり助けを求め、メキシコの荒地の中を、照りつける太陽にふらふらになりながらさまよう。

体力がなくぐったりしてしまった幼い姉と弟に、きっと戻るからここにいてと伝えて。

この時の、彼女がリチャード家の子供たちに注いだ愛に心打たれた。

孫のようなものだったんだろうね。

バカ甥と違って、本当に子供たちの元へ戻るつもりだったんだよ。

でも、出くわした警察に国境突破逃亡者として拘束され、二度と子供たちには会えない運命に。
(その後警察側で子供たちを見つけ保護したので、死に至らなかったのは幸い)

せめて子供たちの安否だけでも教えてほしいと願う彼女に、それはできないしアメリカを出てメキシコへ退国することになるからと冷たい仕打ちが。

警察署内でそれを告げられ嗚咽するシーンが、また泣けてしまった。

きっと激しく後悔したんだろうな。

あの時、子供たちをメキシコに連れて行かなければ。
あの時、酔っ払った甥の車になんか乗らなければ・・・と。

善良な登場人物が悲しい状態で終わるのは、とても悔しい。
ハッピーエンド好きなものだから。

せめてもの救いは、子供たちにひどい思いをさせるはめになってしまったベビーシッターだけど、リチャードとスーザンは訴えたりしなかったこと。

つまり、アドリアナを信頼してたんだよね。

最後に顔を合わせることなく終わってしまったけど、アドリアナの状況や心境を察し、きっと彼女も苦しんだんだろう、と理解してくれたんだよね。

ここで少し心が温かくなる。ほっとした。

この流れで行くと、最後にスーザンは死んでしまうのかと思ったけど、どうやら大丈夫だったようで、そこでもほっとした。


あと、もうひとつの舞台について書いていませんでしたね。

それは日本。

バベル2


ろう者の菊地凛子と、父親役の役所広司と、刑事役の二階堂智

母親がピストル自殺したことから父娘間のぎくしゃくした関係と障害者への差別などから孤独を感じるチエコ(菊地凛子)。

イマドキの女子高生っぽく渋谷で遊び、挑発的だったりで、見ていて危なっかしい。若さゆえ、若さ特有の。

この話がどうして今までのモロッコやアメリカやメキシコの話とつながるかというと、父親(役所広司)の拳銃が事件に使われたものだったから。

拳銃マニア?だかで、モロッコを旅行した時に、案内してくれた心優しいモロッコ人に銃をあげたのね。

それが、あのアメリカ人女性を撃ってしまった弟の父親だったわけ。

こんなすごい銃をもらったぞと幼い子供たちに見せた父親も父親だけど、土地柄というか風習的にというか、そういうの普通みたいな雰囲気だった。

で、一応念のため確認ということで、二階堂演じる警察がチエコ宅を訪問するという設定。

DVDのおまけカテゴリーで、菊地凛子が、「この役は私にしかできない役だった」と書いていたけど、そうかもね。

栗山千明とかもいけそうな気もしたけど、全裸シーンがあるから、演じれる女優はせばまるよね。

孤独感から来たんだろうけど、意味のない全裸シーンだなーって思ったけど。
ああいうワケわかんない行動するのも若さゆえなのかね。


映画全体を通して感じたのは、因果応報。

そして、小さなことが大きなことを起こしてしまうことの恐ろしさ。

人生の歯車はどこで狂うか全くもって予想できないことへの圧巻。

「バベル」で起こることは、実際に起こり得ることだけど、この映画はフィクションだからまだよかったのかも。


バベル



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