映画が大好きなOLが、映画館で観たりDVDで観たりした映画を好き勝手にひとりごと。ネタばれありです。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



¥1,500→¥1,000(送料無料)


原題:The Boy in the Striped Pyjamas
監督・脚本・政策総指揮:マーク・ハーマン
出演:エイサ・バターフィールド、ジャック・スキャンロン、ベラ・ファーミガ、デビッド・シューリス他
製作:2008年イギリス
上映時間:95分
映倫区分:PG12
配給:ディズニー


ストーリー:

強制収容所の柵越しに友情を育む無垢な少年たちを描き、世界的ベストセラーとなった同名小説の映画化。
第2次世界大戦下のドイツ、ユダヤ人強制収容所の指揮官を父に持つ少年ブルーノはある日、有刺鉄線で囲まれた風変わりな農場を見つける。
そこで縞模様のパシャマを着た少年シュムエルに出会い、次第に心を通わせていくが……。



アウシュヴィッツやナチがテーマの映画はたくさん観てきたが、たいてい現実を元につくられたノンフィクションが多かった。

今作も、時代背景は第二次世界大戦のドイツという点は事実と変わりないのだが、出て来る少年の運命はフィクション。

8歳の2人の少年がかわいすぎて、切なすぎて、何度も涙がこみ上げて来た。

縞模様のパジャマの少年

1人はドイツ人少年ブルーノ。真っ青な瞳が純粋で、将来は探検家になりたい男の子。父親はドイツ軍人で、強制収容所の指揮官を務めるため、家族で森の奥の田舎へ越して来た。

そこではユダヤ人の大量虐殺が行われるわけだが、家族は知らない。優しく賢く人はいいが、真実を深く知ろうとしないブルーノの母親。当時は、このような夫人が多かったという。ユダヤ人は働かされているだけで、まさか拷問を受けたり虐殺されているとは露とも知らないというドイツ人女性たちが。

ブルーノがこっそり家を出て裏庭から森を抜けたどり着いた所が、強制収容所だった。そこで同じ歳のシュムエルに出会う。
シュムエルはユダヤ人。古びた縞模様の作業着が、ブルーノにはパジャマに見えた。

このシュムエルの演技力と存在感が胸に突き刺さる。
悲しみ傷ついた瞳に痩せこけた体。
何不自由なく生きてきたブルーノとは天と地ほどの差の生き方なのに、2人は壁なく親しくなる。

全ては2人が知識のない純粋な魂の年齢だったから。
これに尽きると思う。

純粋無垢で何も知らないブルーノは、いろいろな質問をシュムエルに浴びせる。なぜみんな同じパジャマを着ているの?胸に付けた数字は数字遊びでしょ?どうしてここから出られないの?

そのたびにシュムエルは、ひとつひとつ答える。
これが大人だったら怒り、蔑むのだろうが、そんな感情もまだ知らない年齢だ。

あの煙突何を燃やしてるの?すごく臭いよ、という問いにも、「古着だって父さんが言ってたよ」と何も知らないシュムエルは素直に答える。

2人の少年の交流が、泣けてくる。
シュムエルは近い将来死に、戦争と父仕事の真実を知ったブルーノがどれだけ傷つくかと思うと、心が痛む。

だが、どんでん返しの結末が待つ。

いなくなったシュムエルの父親を探すと言い出すブルーノ。
電流を通したフェンスの刺さる土がやわらかいことに気づき、そこを掘り中へ入ることにした。シュムエルが持ってきた縞模様のパジャマに着替えたブルーノ。

この少し前からBGMは徐々に不安を掻きたてる雰囲気になっていた。音量も少しずつ大きくなっていた。こちらの心臓音を表していたのだろう。

まさか、まさか、と思いきや、悪い予感は的中。

ブルーノはシュムエルと他のユダヤ人とともにガス室へ送られる。
裸になり、まわりの大人達が恐怖におののいても、2人の少年は自分たちに何が起こるか最後の最後までわからなかった。

小さな手をぎゅっと強くつないで、2人は死んだ。

死ぬシーンは写らない。
静まり返ったガス室の扉と、脱ぎ捨てられた縞模様の服が散乱する部屋が画面に広がり映画は終わる。

駆け付けた母親は狂ったように泣き叫び、父親はガス室の前で茫然とたたずむ。

一体この後、父親はどのように生きて行くのだろう。
自ら指揮をとりユダヤ人を虐殺してきた彼が、愛する息子を死なせてしまうわけだ。
自分を殺して軍人として生きるのか、自殺するのか。

切なくも心温まる場面もあった。
ブルーノと、彼の家で働かされている元医師のユダヤ人男性との交流。
偏見のなさがどれだけ純粋なものであるかが見てとることができる。

物語の重い内容とは裏腹に、軽やかで明るい冒頭シーンの音楽も印象的。

それぞれのシーンが、記憶に残るものばかりだ。
大切に思いだして、自分の中で咀嚼したくなる作品。



縞模様のパジャマの少年


映画ブログランキング



スポンサーサイト

【2012/02/21 00:06】 | 「さ」行
トラックバック(0) |

はじめまして
かおり
たまたま手にしたこの作品、

いつも何も知らない“無のままで映画を楽しみたいのでカバーの裏も読まないで借りました。

どんな話かもまったくわからないで
最初ゎ映像に出てくるレトロな車や家具をみてステキだな~と



パヴェルの登場で一気に見方が変わりました。

まさかこんな悲しい結末になるとは...

1人で見てたからか
更に作品に入り込んでしまったのか涙が止まりませんでした。
思い出しても心が痛み、考えさせられる作品ですね。

主さんのわかりやすい文に共感して
私の勝手な思いを書き込んでしまいました
すみません^^;


>かおりさん♪
キャメロン
コメントありがとうございます☆

どんな話か全くわからずにこの作品を観始めると、
だいぶショッキングでしょうね…
私は、ナチス関連の映画は観るようにしているので、
きっと傷つく内容だとは想像していたのですが、
こんな結末だとは予想もつきませんでした。

私もかおりさんと同じく1人で観たんですよ。
なので、ボロボロ涙こぼしっぱなしでした。

たくさんの人に観てほしいなぁ、と思う作品ですね。



かおり
コメ返ありがとうございます^^

私も映画好きな人にゎもちろん、
妹が小学生で色んな映画をみるようになったんですが、若い子にも是非みせたいと思ってます。
小さい頃ゎなんとなくでも、また大人になって見直してほしい作品だなと思いますね!


>かおりさん♪
キャメロン
妹さん、小学生なのですね。
ピュアな年代だから、この映画はショックかもしれませんが、
ピュアだからこそ深く感じ取るものがありそうですよね。

そうですね、時を置いて見直したいですよね。


コメントを閉じる▲
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。