映画が大好きなOLが、映画館で観たりDVDで観たりした映画を好き勝手にひとりごと。ネタばれありです。
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原題:POTICHE
監督:フランソワ・オゾン
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジェラール・ドバルデュー、ファブリス・ルキーニ、カリン・ヴィアール他
製作:2010年フランス
上映時間:103分
配給:ギャガ
公式サイト


ストーリー:

70年代フランスの地方都市。
ジョギングが日課の裕福な妻が、心臓発作で倒れた夫の代わりに雨傘工場を任されたことで意外な才覚を発揮していく人間ドラマ。


  
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1943年生まれのカトリーヌ・ドヌーヴの、赤いジャージ姿がかわいい!DVDのパッケージ写真にもなっていることもあり、この赤ジャージのカトリーヌはインパクト大。

しあわせの雨傘

だけど、この姿を見られるのはなんと作品冒頭だけ。
いろいろなシーンで赤ジャージ姿を披露するのかと思ったけれど、それからはずっと「いいとこのマダム」ファッションのみ。こんな砕けたスタイルは見ることができなかったのがちょっと残念。

1970年代のフランスが背景だから、登場人物のファッションや髪型がとてもレトロ。建物や小物までレトロさが統一されていて、観ていて新鮮でおしゃれ。

しあわせの雨傘

スザンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)の夫ロベール(ファブリス・ルキーニ)は、妻は家の中で飾り物のような存在でいい、というなんとも古い考えの持ち主。
スザンヌの父親の会社を婿のロベールが跡を継いで切り盛りしている。

赤ジャージを着て毎朝山へジョギング。小鳥やリスの声に耳を傾けるスザンヌは根っからのお嬢様というタイプ。

だけど、死にはしなかったけれど倒れたロベールの代わりに、社長代役を務めることになったスザンヌは、周囲の想像を超えて上手に仕事をこなすようになる。

今まで家に閉じ込められていた分のもやもやしていた思いが、仕事をするようになって一気に爆発したのだろう。だからといって夫を蹴落とそうなんて考えないのが、お嬢様マダムスザンヌならでは。

私が会社のことはしっかりするから、あなたは家でゆっくりテレビでも見ていてね、と嫌みではなく心からおっとり口にする。
ロベールの秘書が夫の愛人だと知っていても嫉妬する気配もなし。
その秘書ナデージュ(カリン・ヴィアール)も、スザンヌに信頼されていることに誇りを感じ、仕事にさらに精を出すようになる。

父親を嫌い芸術面に興味のある長男と、何を考えているのかわからない夫と離婚をしたがっている子持ちの長女。
スザンヌが社長として働くようになり、2人の子供もいっしょに働くことになる。

スザンヌの父がつくったのは傘製作会社。
従業員のストや業績悪化で傾きかけていたところを、スザンヌの手腕で持ち直す。といっても、持ち直すまでの過程を事細かく描いたりは一切していない。「うまくいってるそうじゃないか」と周りから伝え聞く形で、順調さを示す程度。ニューヨークを舞台にハリウッド映画でよく見かけるサクセスストーリーとはちょっと違うから、あくまであっさり。

自信を持ったのだろう。なんとスザンヌは選挙戦に出馬!
そこのところも実にあっさり。「え、いつの間にそんな想いを胸に抱えてたの?」と、こちらが驚く間もないくらいのスピードの速さ。
ライバルは、若かりし頃互いに少しだけ恋に落ちたババン(ジェラール・ドバルデュー)。

ババンも物語の最初から最後までちょこまか登場する。
スザンヌが夫に気持ちがないことを悟り、なんとか再び恋仲になれないかと期待を抱くかわいい大柄おじちゃん。

ちょっと笑えるのは、若かりし頃のスザンヌがけっこう遊び人だったこと。なんと結婚後も。その美貌から寄って来る男性が多かったようで、ババンもその一人。

スザンヌの長男が実は自分の息子かもしれないと信じ切ったババンは、天にも舞う気持ち。だけどスザンヌは、実は誰が父親かわからないと事もなげに言い傷つくババン。
愛情は憎しみに変わるもの。ババンの場合、本当にスザンヌを憎んだわけではないけれど、選挙戦は本気で戦う。心の奥にスザンヌへの想いを抱えたまま。

こう書くと、ババンかわいそう、スザンヌひどい、と思いそうなところだが、そんな感傷的でもない。
フランソワ・オゾンらしくと言っていいのか、けっこうこれまたあっさり次のシーンへ進む。人物の内面を深く掘り下げることはない。さっぱりあっさり。

最終的に選挙戦ではスザンヌの勝利。
スポットライトを浴び演説をし、最後は歌を披露してジ・エンド。

要約すると、ふつうの奥様が権力をにぎるまでのサクセス・ストーリーなのだけど、そんな力強さはいたって感じない作品。きっとそれはフランソワが監督だったから。
これが、「プラダを着た悪魔」の監督デヴィッド・フランケルがつくった作品だったら、もっとアップテンポで熱いものが感じられたかも。
でも、フランス映画だからこういうコメディっぽいさらっとした感じでいいのだ。

上品さを隠せないカトリーヌ・ドヌーヴの演技を始終堪能できる作品。

しあわせの雨傘


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【2011/12/01 17:48】 | 「さ」行
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