映画が大好きなOLが、映画館で観たりDVDで観たりした映画を好き勝手にひとりごと。ネタばれありです。
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原題:SOMEHWERE
監督:ソフィア・コッポラ
出演:スティーヴン・ドーフ、エル・ファニング他
製作:2010年アメリカ
上映時間:98分
配給:東北新社
公式サイト


第76回アカデミー賞脚本賞受賞
第67回ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞受賞


ストーリー:

ハリウッドの人気俳優、ジョニー・マルコは、かつて伝説のスターたちも暮らしていたホテル“シャトー・マーモント”で暮らしている。
享楽的で華やかだが、空虚な日々だ。
腕を骨折し、ギプスを余儀なくされたジョニーのところに、11歳の娘・クレオがやって来た。
前妻・レイラが「しばらく家を空ける」と出て行ったため、彼女を預かる事になったのだ。
ジョニーとクレオはシャトー・マーモントで穏やかな親子らしい日々を過ごす‥‥


 
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音楽がなく間も多く、乾いた印象の映画。
乾いているのは、主人公ジョニー・マルコ(スティーヴン・ドーフ)の心。

ハリウッドの人気俳優という設定。
ホテル住まいで高級車に乗り贅沢をし、遊びながらだらだらと過ごす。でも決してそんな生活に満足しているふうではなく、天狗になっているふうでもない。

ただプカプカたばこを吸い、女性と遊ぶ。

SOMEHWERE

空しさを感じながら日々を送っている。
自分は何をやっているのだろう、どこへ向かっているのだろう、という想いが、タイトルに表現されていると思う。

本気で笑うこともなく、本気で何かをしようとすることもない。
目の前にある快楽だけを甘んじて受け入れ、ただのらりくらりと人生を過ごす。

映画撮影のシーンはなかったから、時には本気で頑張るジョニーもいたとは思うけれど。
いや、「本気で頑張るふり」をして仕事もしているのかもしれない。
そう感じさせる人物像。

SOMEHWERE

そんなジョニーだが、別れた妻から預かってと頼まれた愛娘クレオ(エル・ファニング)といっしょに暮らすようになってから、生活に張りが出る。

純粋で愛らしいクレオがそばにいることで、心に温かみが戻って来たジョニー。
クレオがスケートリンクでフィギュアスケートをジョニーに見せるシーンがあるが、あんな透き通るような姿を見たら、父親にとっては天使以外の何者にも見えないのではないだろうか。

ドライブをしたり、ゲームをしたり、夜はひとつのベッドで寝たり、父親の仕事でイタリアへいっしょに旅したり、とにかく何日もいっしょに過ごすふたり。

そして、クレオと別れる日が来る。
親子だから永遠の別れというわけではないけれど、母親がいつ戻って来るかわからないと言い涙を流すクレオに、胸が締め付けられる想いが募ってしまったジョニー。
ジョニー自身も仕事を言い訳に娘とあまり接さなかった時期もあり、後悔を感じる。

ふつうの明るい女の子のように見えるクレオだが、ひとり寂しい想いを抱えていたに違いない。

その場では別れるふたり。

だが、ラストシーンで、ジョニーは何かを決心したような顔になり、車を道に乗り捨て歩き出す。口元に微笑みを浮かべ、目には空虚さが消え光が指したかのような表情で。

車を乗り捨て歩き出す、というところに、ソフィア・コッポラの主張を含めたように思う。自分の足で大地を踏みしめ歩き出すことは、これからの生き方を決めたジョニーの気持ちそのものだったのだろう。

途中、間違って音を消してしまったのかと思うくらい、間が長くて驚いたシーンもあったが、逆にそれが新鮮に感じた。
ちなみにそのシーンとは、ジョニーが仕事で老人に扮するため、特殊メイクをするシーン。
顔型を取るため、石膏をべったり塗り、固まるまで椅子に座り続けるシーンだ。
一体何秒音がなかったのだろうか。10秒?20秒?
恐ろしく長い時間、シーンとしていた。

登場人物の気持ちを表すような効果音もない分、それぞれの役者の演技力が求められる作品だったと思う。

クレオがかわいかった。

SOMEHWERE



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【2012/01/11 19:37】 | 「さ」行
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