映画が大好きなOLが、映画館で観たりDVDで観たりした映画を好き勝手にひとりごと。ネタばれありです。
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原題:PERFUME:THE STORY OF A MURDERER
監督:トム・ティクヴァ
出演:ベン・ウィショー、ダスティン・ホフマン、アラン・リックマン他
製作:2006年ドイツ、フランス、スペイン
上映時間:147分
配給:ギャガ・コミュニケーションズ


ストーリー:

パトリック・ジュースキントのベストセラー小説「香水 ある人殺しの物語」の映画化作品。
美しい女性の香りを手に入れるため、恐怖の連続殺人鬼と化していく男の物語を描く。
驚異的な嗅覚を持ち、一切の体臭を持たない主人公を演じるのは『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』のベン・ウィショー。
目を疑ってしまうような、驚きの結末に注目したい。



香水が好きで、タイトルを知った時からチェックしていて映画館へ観に行った。
公開から6年もたつとは。今でも鮮明にあの時の衝撃は覚えている。スクリーンで「パフューム」を観た後、吐き気をもよおした。

数年たち、最近ようやくテレビでも放送されるようになってきた。あまりに衝撃的だから、夜中の映画番組向け。

一番驚く点は、作品全体に臭いや匂い、香りが充満していること。そしてそれがこちらまで届きそうに思えてしまうリアルさに腰が引ける。

それは決して良い香りばかりではなく、悪臭も含める。
色や音や演出で、ここまで香りというものを表現できるものかと感嘆する。

薄汚れた市場、腐った魚の臭い、埃にまみれた労働者達の体臭。そんな悪臭がスクリーンを通り越してこちらまで漂ってくるようなオープニングにまず眉を潜める。

主人公ジャン=バティスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー)の誕生シーンも衝撃的だ。汚物の中に産み落とされる。

人並み外れた嗅覚の持ち主であるジャンは、天才というより奇才。それを生かし、パリの香水調合師バルディーニ(ダスティン・ホフマン)に弟子入りするが、目的は信じがたいものだった。

パフューム ある人殺しの物語

人間の香り、しかも少女の香りを香水にするためにはどうしたらいいか学ぶための弟子入りだったのだ。彼にとっての最高の香りがそれだったから。

美しい女性が次々に変死体で発見されるようになったのは、もちろんジャンが究極の香りを生み出すために彼女達を殺していたから。裸体に動物の油を塗りたくり、それをこそげ取るのが彼の手法。髪の毛からも香りを採取するため、変死体は皆坊主状態。

ジャンには罪悪感など一切ない。ただひたすら、香りを作るためだけに殺人を繰り返す。歪んだひたむきさ。狂っているとしか思えない。

ジャン役のベン・ウィショーの演技に圧倒される。
悲しげで抑圧されている表情なのに、底知れぬ強さと人を射すくめる狂気が宿る。台詞は少ないが、目で語る演技力がすごい。

パフューム ある人殺しの物語

ジャンにとって最後の「香水の材料」を手に入れ、完成させた究極の香り。それは心底驚く結果を招く。

その香りを嗅ぐと、人々は皆ジャンにひれ伏すのだ。
奇人殺人者として捕えられ、大勢の人々の前で首を切られるはずだったのに、そこにいる全ての人々が、彼を聖人、天使だと崇め始めるのだ。涙を流す者あり、手にキスをする者あり。

愛しの娘を殺され、怒りに燃えていたリシ(アラン・マックリン)さえ、彼の前に跪く始末。

異様なラストシーンに、言葉がなくなる。
こんな衝撃、なかなかない。

結局彼は、自ら生まれた土地に赴き、命を落とす。
それを求めていたのでもなく、拒んでいたのでもなく、ただ静かに受け入れて。ジャンらしい言葉なき最期。

人の心を狂わす香り。それは一体どんなものか、嗅いでみたくて仕方がない。一種の麻薬のようなものなのだろう。

なんともショッキングな作品。


パフューム ある人殺しの物語


  
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【2012/09/26 14:05】 | 「は」行
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