映画が大好きなOLが、映画館で観たりDVDで観たりした映画を好き勝手にひとりごと。ネタばれありです。
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原題:Rabbit Hole
監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル
出演:ニコール・キッドマン、アーロン・エッカート、ダイアン・ウィースト他
製作:2010年アメリカ
上映時間:92分
配給:ロングライド
映倫区分:PG12


ストーリー:

ニューヨーク郊外に暮らすベッカとハウイーの夫婦は、8カ月前に交通事故で息子を失い、絶望の淵にいた。
ベッカは現実から目をそらし、ハウイーは思い出にふけることで夫婦の関係が次第にほころびはじめていたある日、ベッカは息子の命を奪った車を運転していた少年を街で見かける。
ベッカは偶然を装って少年の後を追うが……。

  


ニコール・キッドマンが自ら製作・主演し、第83回アカデミー主演女優賞にノミネートされたドラマ。

8ヶ月前に幼い息子を失った夫婦が主役。夫がハウイー(アーロン・エッカート)で妻がベッカ(ニコール)。

一見、落ち着いた生活を取り戻したかに見える二人だが、もちろん心の内ではいまだ失った息子を忘れられるはずもなく。

ラビット・ホール1


息子が着ていた服を捨てたり、息子が描いた壁の絵を外したり、つらさから逃れるため、少しでも忘れよう忘れようと努めるベッカ。対するハウイーは、夜中にこっそりスマホで息子が元気だった頃の動画を見るなど、忘れないよう思い出に浸る。

このあたり、男女の違いというのだろうか。よく、失恋すると男性は過去の思い出に引きずられ未練たらたらで、女性は悲しみに浸りきったらすっぱりと切り捨て未来へ進むと言われている。2人の像が重なる。

だが、行動と表現は違えど、ベッカもハウイーも深く傷つきなかなか前へ進めない点は共通している。

ラビット・ホール3


ベッカの母親(ダイアン・ウィースト)もまた、息子が30歳の時に彼を失った。ベッカの兄に当たるわけだ。どうやら麻薬により命を失ったらしい。

「私も息子を亡くしたんだもの、あなたの気持ちはわかるわ」という母に、あんな死に方をした兄と交通事故で命を失った息子をいっしょにしないでほしい、と苛立ちを隠せないベッカ。同じ立場なら私もベッカのような反応をしてしまうだろうなあ。

妊娠したベッカの妹も、喜びたいのに素直に喜べない状況で気の毒。ベッカと全然似ていないから、最初は義理の妹か何かかと思ってしまったというのは余談。

ラビット・ホール2


ある日、ふとベッカは見つけてしまう。息子を車ではねてしまった少年(マイルズ・テラー)を。そして車で後を追い、彼と近くの公園でたまに会うようになる。ただ、話をするためだけに。

ベッカは不思議と彼に恨みを抱いていない。むしろ、高校卒業を控え大学も決まった彼が、交通事故で人を殺してしまったことに同情してさえ見える。それは、彼が心から悔いて反省しているのがわかるから。

「後悔しています、あの日、あの道さえ通らなければ」と、涙を必死にこらえ、噛みしめるように話す少年に、「いいのよ、気にしないで」と答えるベッカ。最初はこの台詞に驚いたが、これはベッカの本心。息子を失ってつらいどころの話ではないはずなのに、こんなことが果たして言えてしまうのだろうか、と疑問も沸くが。

苦しみと悲しみを乗り越え切ることは難しいだろう。だが、ラストシーンでは、ベッカとハウイーは、それでもなんとか前に向かって歩いて行こうと少し気持ちを重ねてジ・エンド。

つらいテーマながら、重苦しくなりすぎず物語は進んだ。

加害者である少年がベッカに心を開き、自作の漫画「ラビット・ホール」を見せるあたりが心和んだ。マイルズ・テラーの、後悔を抱えた苦悩の表情に心打たれた。


ラビット・ホール



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【2013/09/03 20:39】 | 「ら」行
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