映画が大好きなOLが、映画館で観たりDVDで観たりした映画を好き勝手にひとりごと。ネタばれありです。
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原題:All about my mother
監督:ペドロ・アルモドバル
出演:セシリア・ロス、マリサ・パレデス、ペネロペ・クルス、カンデラ・ペニャ、ロサ・マリア・サルダ、アントニア・サン・ファン他
制作:1999年スペイン
上映時間:101分


ストーリー:

各国の映画賞を総なめにしたスペインの誇る鬼才、P・アルモドヴァルによるヒューマン・ドラマ。

移植コーディネーター、マヌエラは女手一つで育てあげた一人息子、エステバンから17年前に別れた夫について聞かれる。
ずっと隠していた夫の秘密を遂に話さなければと覚悟を決めた矢先、エステバンはマヌエラの目の前で事故死を遂げる。
息子が抱いた父への思いを伝えるために、マヌエラは職を棄て、かつての思い出の地、バルセロナへと向かった。
徐々にわかる夫の秘密とは? 
オープニングからは予想も出来ないようなストーリーの急展開は、アルモドヴァルの真骨頂。
女装の娼婦役、アントニア・サン・ファンの怪演に注目。

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ペドロ・アルモドバルの映画はこれで4作目か5作目かな?

私は彼の映画が好きなのか、それとも彼が撮るペネロペ・クルスが好きなのか、どちらなのでしょう。

それにしても、今まで見たペドロの作品の中で、一番ピュアなペネロペだったわ。

なんて美しいのでしょう。

彼女と共演する俳優が次々と恋に落ちるのがわかる。わかりすぎる。

オードリー・ヘップバーンと共演する人々がスタッフを含め彼女に恋に落ちたそうだけど、ペネロペにも違うようで似た共通点があると思う。

それは、神々しさ。

ピュアで天使のようなヘップバーンと、大胆でグラマラスなペネロペ。

でも二人に共通しているのは、人を惹きつけてやまないその強力な魅力。目ヂカラもすごいね。

オールアバウトマイマザー3


今作のペネロペは、その妖艶さをうまい具合に隠してピュアさを前面に押し出したところがこれまた惹かれた。

こんな役もできるんだー。あ、女優だもんね。

途中でちょっとウソつく小悪魔な姿もあるけどね。ワンシーンのみ。

ペネロペは26歳の役。彼女は1974年生まれだから、たぶん実年齢の役だったのね。

オールアバウトマイマザー1


前にいるおじさんがペドロ監督。


タイトルに「母」という単語があるように、いろいろな母親が出てきます。

主人公マヌエラ(セシリア・ロス)は、女手ひとつで息子を育ててきた臓器移植コーディネーター。

夫はゲイだと告げられないまま17歳になる息子。その誕生日の当日に、交通事故で死ぬ息子。

オールアバウトマイマザー2


しょっぱなからなんて悲惨。

どんな内容だっていいから、父親のことを聞かせてという息子に、じゃああとでねと約束したばかりだったのに。

そしてマヌエラの職業を強調すべく?脳波が停止した息子の心臓は29歳の男性に移植される。

マヌエラはその男性を突き止め、影から姿を見に行くのね。

だから、その後ひと波乱ありそう…と予想したのだけれど、肩透かしを食らわせられ、その話は以後一切出てこない。

マヌエラが移植コーディネーターだという肩書きも、その後の物語には一切出てこないの。

脚本ミスだったのでは。あまり必要を感じないくだりでした。

息子を失い傷心のマヌエラは、消息不明の夫に息子の存在(息子がいると知らずに姿を消したから)と死を告げようと懐かしの地バルセロナへ。

ペドロ監督と言えばバルセロナだね、やっぱり。

そこで出会うのが、それぞれ苦しみつつがんばって生きる女性たち。

女優であり、1人娘の母親であるウマ(マリサ・パレデス)。
(ちなみにマリサ・パレデスは、ペネロペ同様ペドロ映画の常連さんです。)

娘が薬物依存で性格も手に追えず悩む母親役。

マヌエラは、ウマに頼まれ彼女の付き人になる。

ウマは、マヌエラの息子エステバンの憧れの女優だった。

ウマは、自分のサインをもらうべく雨の中待っていたエステバンが、その直後に車にはねられ死んだから、少なからず罪悪感のようなものを持ったのね。

そして同じ母親であるマヌエラに同情と親近感を抱く。

もう1人の母親は、ロサ(ペネロペ)の母親。

26歳でシスターとして働く娘と折り合いが悪く、ボケただんなの面倒を見る。

つらそうな母親。

さらに、ロサは妊娠3ヶ月で、さらにさらにエイズに感染してるという…。

さらにさらにさらに、お腹の子供の父親はマヌエラのだんなと同一人物で、エイズの感染源はゲイである彼だという!

ひどすぎるよね、この設定。

でもこの「ひえ~っ」と言わせる波乱万丈な設定が、ペドロらしいとも言えるか。

3人の母親それぞれが子供のことで悲しみ悩む。

でも、ここがスペイン映画ならではなのか、重くないのね。

私が思う理由はふたつ。

ひとつは、音楽。

哀愁ただようギター音楽でも、なんか小粋で軽やか。

間違ってもベートーベンの「ジャジャジャジャーン」みたいな崖から突き落とす音じゃあない。

オールアバウトマイマザー4


もうひとつは、マヌエラの人柄。

マヌエラという人間が、みんなをさりげなくつなぎ合わせる優しさと明るさを持っているからだと思う。

だってさー、母親に妊娠もエイズも告げられないロサを「ここにいなさい」と同居させちゃうんだよ。知り合って2、3日(たぶん)しかたってないのに!

あと、ロサの面倒を見るためウマの付き人ができなくなったからと、昔親友だったゲイのアグラードを代わりに働かせるの。

アグラードは仕事を探していたし、ウマとうまくやれる(ダジャレのつもりじゃないんですが)と確信したから二人を結び付けたんだよね。

マヌエラ、すごい。

息子を失った悲しみを隠し、周りの女性たちを助ける。かけらも恩着せがましくなく、まるで「そうしたいからしてるだけ」とでもいうように。

これぞラテン母ちゃん?


アグラードも心なごませるスパイスをこの作品に与えていたよ。

日本のゲイさんと同じイメージなところに親近感。

ズバズバものを言うんだけど、仕草や言葉使いは女性らしくって、気のきかせ方やジョークに優しさが宿ってる。

マヌエラと信頼し合っている姿もほほえましかった。

ラスト、ロサは赤ちゃんを産んで死ぬ。

赤ちゃんはエステバンと名付けられる。幸い、エイズには感染していなかった。

ここでようやく二人のエステバンの父親であり、マヌエラとロサが愛した男が登場する。

男といっても、見た目はアグラードと同じく女性なんだけどね。

マヌエラは、この時にバルセロナに来た本当の目的を達成できる。

あなたに息子がいたのよ、死んだわ、と告げる。

スカートをはきばっちりメイクをした父親、涙をあふれさせて悲しんでたよ。

今さら遅いよー何やってんだよー、と心でなじった私。

そこのシーン、軽く短いカットだったけど。

男性より女性が見るといい映画だと思いました。

オール・アバウト・マイ・マザー



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FC2blog テーマ:洋画 - ジャンル:映画

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