映画が大好きなOLが、映画館で観たりDVDで観たりした映画を好き勝手にひとりごと。ネタばれありです。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


¥2,625→¥1,969


原題:MY DOG SKIP
監督:ジェイ・ラッセル
原作:ウィリー・モリス
出演:フランキー・ムニッズ、ダイアン・レイン、ケヴィン・ベーコン、ルーク・ウィルソン他
製作:2000年アメリカ
上映時間:96分
配給:ワーナーブラザーズ


ストーりー:

原作者の回想記。愛犬との友情を通して孤独な少年が成長していく姿を温かなタッチで描いたドラマ。

1942年、ミシシッピーの片田舎ヤズー。
8歳の少年ウィリーは繊細で内気な性格から孤独な毎日を過ごしていた。
そんなウィリーを心配した母親は誕生日プレゼントにスキッパーと名付けた子犬をプレゼントする。
以来、スキップと呼ばれた非常に賢い子犬はウィリーの大親友となった。
しかし、ある日とある事件でショックを受けたウィリーはスキップに八つ当たりしてしまう……。

映画ブログランキング




便器の前にすわるワンちゃんのシンプルな白いDVDジャケットがおしゃれな「マイ・ドッグ・スキップ」。

ワンちゃんは、正真正銘のハンターと言われるジャック・ラッセル・テリア。好奇心と知性を持ち合わせた犬だからこそ映画向きの犬だ、と本作のアニマルトレーナーさんは語ります。

犬こそ出てくるけれど、これは「スタンド・バイ・ミー」を彷彿とさせる!そう思った人は少なくないのではないでしょうか。

自分の少年時代を懐かしみ回想する、という設定はまったく同じ。いろいろな経験をし、少年が少しづつ成長していくところもそっくり。

8歳の少年ウィリー(フランキー・ムニッズ)は、外で走り回るより読書が好きな内気で自己主張のできない男の子。

作品中何度も「I guess・・・」と言葉にするのが象徴してる。「I think・・・」じゃないんだよね。「僕はこう思うよ」という断定形じゃなく、 「たぶんこうかな・・・」みたいな、どちらかというと曖昧な日本人的表現。映画では「別にいいけど・・・」って訳してる。

マイ・ドッグ・スキップ1


まだ息子には犬の世話なんかできないと主張する、笑顔のない厳しい、片足を戦争でなくした退役軍人の父親ジャック(ケヴィン・ベーコン)。

対照的に楽天的でほがらかな母親エレン(ダイアン・レイン)は、ないしょでこっそり息子の誕生日プレゼントにジャック・ラッセル・テリアの小犬を贈る。

最初はしぶしぶだったジャックだが、珍しく主張を変えないエレンに押されて小犬を飼うはめに。

もの静かなジャックだから、大声で犬のことをののしったりイライラするシーンはないんだけど、だんだんスキップと名づけられた小犬に愛情を覚えていく。

ケヴィン・ベーコンってこういう役ぴったり。
ダイアン・レインも、古き良きアメリカらしい花柄ワンピとか着ちゃってかわいい。ウエストはきゅっとベルトマークしてね。

ウィリー役の少年フランキーは、なんと1,000人以上の中から選ばれたとのこと。少年なのに大人っぽい瞳が、監督の心をつかんだよう。うん、強い目だわ。

内気でいじめられっこだから、暗いすねた表情も多いんだけど、くちびるをくいっと曲げたり上目使いの瞳がかわいい。

ちょっと前髪キメてるっぽいところも、小さな自己主張ってかんじでかわいいな。

マイ・ドッグ・スキップ2


スキップ(愛称スキッパー)は、あっという間にウィリーになつく。どこへ行くにもいっしょ。

最初はいじめっこだった3人組(なんでいじめっこって総じて3人組が多いんだろう)も、根性だめしで墓地に一晩いて逃げなかったウィリーを認め、友達となる。

友達を得て、町中の人から愛されるスキップを連れたウィリーは、明るく元気な少年になっていく。

田舎町ならではで、出会う人みなが「スキップ!元気?」とか声かけるの。ほほえましいシーン。

物語中複線として出てくるのが、おとなりさんディンク(ルーク・ウィルソン)。地元では有名な野球選手。明るくて優しくて、少年たちの憧れの的。

だが、出兵し、戻って来てからまるで別人となる。笑顔を見せず家に引きこもり出て来ない。出兵日、「帰ったら変化球を見せるぞ」とウィリーと約束したのに、そんなことは忘れたよう。

足をなくし笑顔のない父親のことがあるから、観ている私たちは、戦争が彼らを変えたんだなと気づくけど、幼いウィリーにはわからない。

周りのうわさを耳にし「戦争から逃げてきたんでしょ?死ぬのが怖かったの?」と聞くウィリーに、「死ぬのは怖くない。怖いのは、人を殺すことだ。だから逃げて来た」と答えるディンク。簡潔にして明解。

もうひとつの複線として描かれるのが、1940年代には当たり前だったであろう黒人差別。

でもね、描き方が中途半端なの。なくても作品には影響はなかったのでは、とも思うけど、時代背景を見せるために入れこんだのかな。悲壮感はなく、ほんの少ーし映画に暗い影を落とすかんじ。

例えば、スキップをかわいいねとなでる黒人少年に「君のことを好きみたい」と笑顔で答えるウィリー。ウィリーには差別意識なんてないから。

それと、この頃の娯楽は映画が大きかったため、何度か人々が列をなして映画館の前に並ぶシーンがあるんだけど、白人と黒人の入り口は違うのね。たぶん中も分かれてるんだろうね。そこまでは描いてなかったけど。

ディンクが戦争から帰って来て、黒人少年が自分と違う列に並ぶのを見て、何かを感じ始めるウィリー。でも、今作ではそれ以上つっこまない。

最後のほうで、ウィリーはスキップを公衆の面前でなぐってしまう。野球の大会で不調なウィリーを励ますためグラウンドに走り出てきたスキップを「じゃまだ。戻れ」といらつきながらはねのけてしまうのだ。

犬好きはまゆをひそめるシーン。今までそんな態度を一度も見せたことのないウィリーだからなおさらショック。

その後スキップは家に戻らず、後悔で泣きながら夜まで探すウィリーと家族、友達。

スキップは、酒の取引をこっそり違法に行う悪者たちのトラックに乗り込み、酒の瓶を割り散らかし、それがばれて大きなシャベルで殴られてしまうのね。場所は墓地。ちょうど駆けつけたウィリーの目の前で。

泣きながら大声でぐったりするスキップに駆け寄るウィリー。そこへ駆けつけるディンク。

ディンクは、「2度とこの町に近づくな。もし犬が死んだら、おまえたちただじゃおかない」と怒鳴り蹴散らす。小さな友達ウィリーのことを本気でかばった怒り。ディンクが心を取り戻した感動的シーン。

息絶え絶えに動物病院の診察台に横たえるスキップ。死んじゃうのかな・・・と心傷んだけど、夜が明け目覚めたスキップは、くーんと声を出し無事死なずにすんだ。

一晩中、家族に友達、ディンクが待合室で待っていて、元気になったスキップを見てほっと一息。うおーん、死なないで良かった。ハッピーエンドが好きだもの。


少年の成長と犬への愛情が見所の、なんだかなつかしい気持ちになる映画。
泣けたしほほ笑むこともできたしで満足。

スキップの高い演技力にも注目。

マイ・ドッグ・スキップ

映画ブログランキング



スポンサーサイト

FC2blog テーマ:洋画 - ジャンル:映画

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。