映画が大好きなOLが、映画館で観たりDVDで観たりした映画を好き勝手にひとりごと。ネタばれありです。
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原題:LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON/THE DIVING BELL AND THE BUTTERFLY
監督:ジュリアン・シュナーベル
出演:マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マリ=ジョゼ・クローズ、アンヌ・コンシニ、パトリック・シュネ、ニエル・アレストリュプ、オラツ・ロペス・ヘルメンディア他
製作:2007年フランス&アメリカ
上映時間:112分
配給:角川映画


ストーりー:

ファッション誌「エル」の編集長として活躍する人生から一転、脳梗塞(こうそく)で左目のまぶた以外の自由が効かなくなってしまった男の実話を映画化。
原作は主人公のジャン=ドミニック・ボビー自身が20万回のまばたきでつづった自伝小説。
『夜になるまえに』のジュリアン・シュナーベルが監督を務めている。
主人公を演じるのは『ミュンヘン』のマチュー・アマルリック。
シリアスな展開の中に温かいユーモアが味わえる一方、独特の映像美も堪能できる感動の実話だ。

病院のベッドで目を開けたジャン=ドーは、自分が何週間も昏睡状態だった事を知る。
そして身体がまったく動かず、唯一動かすことができるのは左目だけだという事も。
ジャン=ドーは雑誌「ELLE」の編集者で、三人の子どもの父親だった。
彼は言語療法士の導きにより、目のまばたきによって意思を伝える事を学ぶ。
やがて彼はそのまばたきで自伝を書き始めた。


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脳梗塞で左目以外全く動かなくなってしまった、雑誌「ELLE」の編集長だった42歳のジャン・ドーの実話。

潜水服は蝶の夢を見る3


愛する子供3人と、愛してるかはなぞだけどまあうまくやっている奥さん、そして愛人もいて、仕事も順調でと、人生輝いていたジャン(マチュー・アマルリック)。

それが脳梗塞により人生一転。左目しか動かないの。他は全く麻痺。口も曲がって話すこともできない。

でも、頭の中だけは正常だから、口には出せないけど医者をののしったり、「そこをどけろ。テレビが見えないだろ」と声なき声で叫んでいるのがユーモラス。

ジャンを見ていて思ったけど、口は災いの元だから、彼の場合しゃべれなくなったことで得たものも大きかったんじゃないかな。人からの優しさを受けることとか。

言葉を発せられたら、けっこうまわりとのいさかいが多そうな人だもの。

最初のほうのシーンで、ジャンの左目からの視点でカメラが回っているところがおもしろかった。

開きっぱなしで目が乾いてしまうからという理由で、右目を縫い合せられるときなんて、カメラのまん前に糸と針が差し迫って、ちくちく縫われていくの。

なんか、こっちまでまゆをひそめて痛くなっちゃうかんじだった。といっても、神経が麻痺しているジャンには痛みは感じないが。

潜水服は蝶の夢を見る2


ジャンの症例は今までにないものだったらしく、各分野の専門家が集まりチームが組まれる。

写真は、言語療法士の女性が、ジャンが本を書きたいという意志を「ELLE」の会社の人間に伝えているところ。ジャンは左目を動かすことで意思疎通できるようになったので、前から希望していた自叙伝の出版に挑む。

まずは「はい」はまばたき1回、「いいえ」はまばたき2回、というシンプルなところから始め、相手がアルファベットを順に読んでいき、単語にしたいところでまばたきをするという方法まで到達。

気が遠くなるような作業だ。だけど、言語療法士さんが要請した「根気強い人」が「ELLE」側から寄こされ、その女性によって本の完成へ向けた共同作業が始まる。

繰り返すうちにだんだんスピードがアップし、言葉を伝えることに慣れてきたジャン。

そして彼は自分を憐れむのをやめた。最初は、こんなぶざまな姿なら死にたいと思ったのに、考えを変えた。

重くて暗い潜水服を着たまま、海底へごぼごぼと沈んで行くシーンが何度かあるんだけど、ジャンはその潜水服を脱いだのだ。潜水服が象徴するのはもちろん、自分をあわれんでいたジャンの気持ち。

左目以外にも使えるものが2つあった。
僕には自由な想像力と記憶がある。

ジャンのこの言葉に感動した。

とても前向き!2つしかない、のではなく、2つもある、という考え方。

そう。思考能力が途絶えた脳死じゃなかったのが救い。過去の充実していた頃の記憶もちゃんと残ってる。

その後のジャンは、自由に飛ぶ蝶のような軽やかな心を持つようになる。意識の中で、かすかな蝶の羽音にさえも耳を傾ける。それでこのタイトルなのね。

潜水服は蝶の夢を見る1


想像の中では人間誰だって自由。だから、言語療法士の女医さんとこんなふうに食事を楽しむのだって自由。

大好きなサッカーを見ていたのに、医者にテレビを消されたときも、「さてと、今日はどんなごちそうをいただこうかな」と考えを切り替え想像の世界に入っていく。

「ELLE」なんていう世界のファッションをリードする雑誌の編集長をしていたからこそできたワザなのかもしれない。かなりの想像力を要する仕事でしょうからね。

誰もが最低最悪の自分をぱっと切り替え、想像と記憶だけで生きて行こうと決意できるものではないと思うもの。

だけどこのジャンの姿が、多くのどん底の人のお手本になればいいな。「五体不満足」の乙武さんを思い出してしまった。彼も立派。

自分ひとりでは何もできない。だけど自分は生きているんだ。と、強い芯を持ち生きて行けたら素敵。実話だから説得力ある。

同タイトルで本は出版された。日本では1998年に166ページの1冊として発行された。

読んでみようかな。ジャンがまばたきだけで完成させた本だもん。気になる。


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潜水服は蝶の夢を見る

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