映画が大好きなOLが、映画館で観たりDVDで観たりした映画を好き勝手にひとりごと。ネタばれありです。
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原題:GHETTO
監督:アウドリアス・ユツェナス
出演:ハイノ・フェルヒ、エリカ・マロジャーン、アイリダ・ギンタウタイテ、セバスティアン・フールク他
製作:2006年110分ドイツ・リトアニア
上映時間:110分


ストーリー:

ナチス占領下のリトアニアを舞台に、圧政に対して勇敢に戦ったユダヤ人の姿を事実に基づいて描いた戦争ドラマ。
ナチス将校キッテルは、ユダヤ人たちによるステージでの上演を命令する。
ユダヤ人のゲイツは仲間を救うため、命令に従うのだが……。

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ヒトラー、ナチ、ゲットー・・・これらがキーワードの映画は何本も観て来ましたが、情け容赦なく冷酷無比なものも多い中、「ヒトラーの旋律」は比較的目をそむけるようなシーンが少なく作られています。

このお話は、1941年から1944年までのリトアニアのビリニュス強制収容所で起こった実話。

お恥ずかしながら知らなかった・・・ナチ将校がユダヤ人たちに劇場での上演を命じ、それを楽しんでいたなんて。

将校キッテル(ハイノ・フェルヒ)は22歳という若き年にして、ゲットー担当。若いからといってもナチ将校だから、まわりのおじさんたちは彼に従うのみ。

ユダヤ警察の隊長ゲンツに命じ、ユダヤ人たちを従わせていた。

しかし、よくあるナチ映画のように、キッテルはむやみやたらに殺戮はしない。キッテル自身が拳銃の引き金を引き人を殺したのは、映画の中ではただの1度しかなかった。それはラストシーン。劇団の最後のひとりを撃つシーン。

キッテルは自身の手によってではなく、命令によって殺戮を楽しむタイプ。ユダヤ人劇団によるステージを命じては楽しみ、ユダヤ人もまじえたパーティを開いては楽しむ。といっても楽しんでいるのは彼ひとりで、取り囲むユダヤ人はいつ拳銃を向けられるかと冷や冷やしているのだが。

キッテルが本気で恋をしてしまったのが、そんな劇団の歌姫(エリカ・マロジャーン)。黒髪でくっきりした顔立ちの美女。

周囲が見てわかるほど、彼女への思いは強かった。だけどキッテルはそんな恋心にうろたえたりはせず、将校らしい態度のでかさと傲慢ぶりで彼女に歌わせる。

キッテルの下従うゲンツは、ユダヤ警察隊長。一人でも多くのユダヤ人を救うため、キッテルの機嫌をとる。最後、自ら死のうとするが、キッテルの部下の手により殺されてしまうが。

スターリングラードでロシア赤軍に降伏し、ナチ崩壊。そのニュースを聞き知った時さえ、キッテルは冷静だった。どうせそうなるだろうと予想していたようだ。

最後のステージを見せろということで、劇団員たちの観劇観戦をしご機嫌のキッテル。

「芸は身を救う」などと言いつつ、ステージを終えた劇団員たちにパンとジャムを配り食べさせる。その異様な優しさに逆に怯える彼らだったが、案の定、現れた二人により皆殺しにされる。

キッテルが立ち去ろうとしたまさにその時、おぎゃーと赤ちゃんが生まれる声がする。舞台の下で、必死に声を押し殺しながらユダヤ人女性が赤ちゃんを産んだのだ。

ひやっとしたが、キッテルはその女性と赤ちゃんを殺すことなく立ち去る。恋した歌姫はすでに逃げたあとだった。

キッテルの行動を中心に描かれた作品だが、彼の弱さやつらさが感じ取れなかったので、わりと淡々と物語が進んだように思う。

強く心に響くような音楽もなかったぶん、より乾いた印象だったのかもしれない。

でもそれがマイナスなわけではなく、ユダヤ人たちの不安さを強調させるには良かった。

ピエロのようにおどけた役の劇団員もいて、そのキャラクターを利用してキッテルにけっこうはっきりものを言うシーンは、冷や汗をかいたけど、笑いとばしてその場でキレて撃ち殺すことはしなかったキッテル。最後にまとめて銃殺するつもりだったからこそ、余裕の構えだったのね。

ちなみに今作にはヒトラーは一切出てきません。


ヒトラーの旋律

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