映画が大好きなOLが、映画館で観たりDVDで観たりした映画を好き勝手にひとりごと。ネタばれありです。
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バトル・オブ・シリコンバレー1


原題:PIRATES OF SILICON VALLEY
監督:マーティン・バーク
出演:ノア・ワイリー、アンソニー・マイケル・ホール、ジョーイ・スロトニック、ジョン・ディマジオ、ジョシュ・ホプキンス、ジェマ・ザンプローニャ他
製作:1999年アメリカ
上映時間:97分


ストーリー:

Appleを設立したスティーブ・ジョブズとMicrosoftを設立したビル・ゲイツが、若き日にいかにして世界を変えたかを描いた作品。
綿密な取材を基にした様々なエピソードからPC業界で最も有名なカリスマの姿の背景が分かる一作。

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初DVD化にして、ツタヤ先行レンタルである作品。アマゾンでは売られているけれど高額。楽天には見当たりません。

アップル共同設立者の一人であるスティーブ・ジョブズと、マイクロソフト設立者であるビル・ゲイツが、いかにしてパソコンというものを世に広めたかが、しっかりわかる映画。もちろん実話。

おもしろかった!
2人が、大学生時代から、どれだけ情熱を燃やして世の中を変えようとしたかが生き生きと描かれた青春映画でもある。

ともに1955年生まれのスティーブとビル。スティーブはリード大学(入った年に退学)、ビルはハーバード大学(のち休学)で、それぞれ少し変わり者だけど充実した学生生活を送っていた。

もちろんまだ互いに知らない存在。個性が全く違う2人の対比がおもしろい。話はスティーブとビルそれぞれが並行して進み、途中でつながる。

バトル・オブ・シリコンバレー2
(スティーブ本人)


スティーブ(ノア・ワイリー)は、その時代のアメリカのイメージそのもので、ばっさり長めの髪にぼさぼさヒゲ、ビーチサンダルにゆるゆるパンツといういで立ち。

友人もまた然り。付き合う彼女も少しヒッピー風でのちコミューン生活で彼の子を産む。

自由奔放で、LSD(薬物)を摂取するシーンも。枠にはまらないぶっとんだ印象のスティーブとは反対に、彼女も友人たちもまともな人間が多いから、クスリはしなかったみたい。

宗教にはまったり、周りを振り回すスティーブだけど、190cm近くある身長や整ったルックス、そして周りを惹き付けるカリスマ性もあった。

そんな彼だから、アップルを設立したのち、ペプシコーラ社長ジョン・スカリーを口説いて社長として迎えられたのだろう。

ジョンを口説いた有名なセリフがありますね。「このまま一生砂糖水を売りつづけたいか?それとも世界を変えたいか?」・・・でものちにあまりに破天荒で人の気持ちを踏みにじるスティーブは、ジョンに解雇されるんだけど。

映画を観ていると、スティーブが求めたのは、巨額の富より神のようにあがめられることだったように思えた。大学生時代は、自分の力で世界を変えたいと強く願っていて、ものすごいパワーで突き進んで行った人間だからこその思いってのもあるのか。

アップルがとんとん拍子で成功したのち、社員達の前でスティーブが話(演説)をするシーンがあるんだけど、「スティーブ、スティーブ」と拳を振り上げ声を上げる姿が宗教っぽくも見えた。

バトル・オブ・シリコンバレー3
ビル本人


そしてビル・ゲイツ(アンソニー・マイケル)。のちに、アメリカの雑誌「フォーブス」の世界長者番付で、1994年から2006年まで13年連続の世界一となった人。

今作は緻密な取材のもと映画化されたらしいけど、もしそうなら私はスティーブよりビルの人間性が好きだ。

ビルは、短髪に分厚いメガネ、そして少し猫背ぎみのオタク風学生。すでにはげ上がっている友人や思慮深い友人、そして世話焼きながらへんてこなことをしている息子を大いに引き立てる明るい母親など、とにかく周囲の人間にめぐまれていると思った。

人間にめぐまれている点では、自信家スティーブも同じなんだけれど、ビルの場合、一人で突っ走ることはなく、どちらかというとおっとり純朴タイプ。

とは言っても、幼い頃から頭脳明晰だったビルは、話術にも長けていた。それがのちに功を奏するのだから驚き。まだできあがってもいないソフト「DOS」を、すでにできていると天下のIBMに売り込み、契約を取り付け、そこから寝ずに開発を成功させるんだから。

そう、ビルははったりで自分にプレッシャーをかけ、それをパワーに変換し、結果のし上がっていったように見えた。いやーすごい。

スケート場で、「君から出る周波数はすごい」とへんなナンパをし、気味悪がられたビルに、はげた友人が「ジョン・トラボルタのようにクールじゃないと」とアドバイスしたら、どう意味を取り違えたのか、「サタデー・ナイト・フィーバー」のダンスをひとりで始めちゃうというズレがかわいかった。天才はやはりどこかズレているものだよね。

でもここでも、人の意見に耳を貸すビルの性格がうかがわれ、温かい気持ちになる。女性に多いに興味のあるお年頃なはずなのに、それより彼を魅了したのはやはりソフト開発だった。

バトル・オブ・シリコンバレー4


年月を経た今だからこそ、こんな打ち解けた2人を見ることもできるけど、当時は互いに天敵。お役所のようなロボットタイプの人間ばかりいるとIBMを嫌うスティーブと、そのIBMに多額の金額でソフトを売り込んだビルは、今思えば良いライバルだったと思えるんじゃないかな。だからこその、この2人の笑顔なんじゃないかな。

アップルを解雇されたスティーブはのち復帰し、2000年にはCEOに就任。ライバルだったマイクロソフトと資本提携もしちゃうんだから、やはりスティーブとビルは強い絆で結ばれていたように思える。

2人の偉大な男の物語だけど、彼らを支える愛すべき友人たちの存在にきちんと目を向けているところも良かった。

バトル・オブ・シリコンバレー5


特に私が「なんていいやつ!」と思ったのは、身勝手で傍若無人な若き日のスティーブを支えかばい続けてきたウォズ。お金への執着心はさほどなく、友人と世界を変えていくことをシンプルに楽しみ生きがいにしていた。

上写真を見ても、いかにもいい人間ってかんじに見えるよね。

ウィキってみたら、やはりその人柄は多くのコンピュータ関係者に慕われていたとのこと。「ウォズの魔法使い」なんて愛称で呼ばれていたんだって。

人のことに目を向けないスティーブに対して、他の人間に自分の株を分け与えたり、とうとうスティーブを見限って会社を辞め、子供たちにコンピュータを教え始めたり、と、思わずうるっとくる行動のウォズ。

ウォズを失ってから、結局スティーブは解雇されたわけだから、どんなに彼が大切な存在だったか思い知ったはず。

1970年代頃の、コンピュータって何?パソコンって何?絶対に一般人は使わないでしょう!って時代に、よくぞ頑張りとおしてくれたと、若き日の彼らに感謝の気持ちになりました。

映画でのスティーブとビルからは、歯を食いしばり血の涙を流し努力する、って感じではなく、突き詰めた趣味だったり、理想への強い情熱だったり、そういうプラスのエネルギーを感じることができた。

コンピュータ・オタクの方は絶対見るべきだけど、友情と成功物語として見ても楽しめると思う。

バトル・オブ・シリコンバレー

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