映画が大好きなOLが、映画館で観たりDVDで観たりした映画を好き勝手にひとりごと。ネタばれありです。
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原題:FINDING FORRESTER
監督:ガス・ヴァン・サント
出演:ショーン・コネリー、ロブ・ブラウン、F・マーリー・エイブラハム、アンナ・パキン、バスタ・ライムス、マット・デイモン他
製作:2000年アメリカ
上映時間:136分
配給:ソニー・ピクチャーズ


ストーリー:

ニューヨーク・ブロンクス。
16歳の少年ジャマールは、ある日、バスケ仲間にそそのかされて忍び込んだ謎の老人の部屋にリュックを置き忘れてしまう。
中には彼が秘密にしていた自分の創作ノートが入ってた。
やがて、彼のもとに戻ってきたリュックの中のノートには赤字で老人の批評がびっしりと書かれていて・・・。

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大好きな映画です。見るのは2度目かな。

ツタヤ1週間の返却期限間近に大地震に合い、返却期限前日に電話してみたら「落ち着いてからの返却でかまいません。延滞料金もいただきません」とのことだったので、吹き替え、字幕と鑑賞法を変え、3回見ちゃった。ツタヤさんありがとう。

原題の「フォレスター」は、ショーン・コネリー演じる元作家の名前。ウィリアム・フォレスター。

たった1作しか世に出していないのに、ものすごく評判となり、ピューリッツァー賞(報道、文学、作曲などに与えられえる米国で最も権威ある賞)まで受賞した。

だけどその後ぱたりと姿を消し作品を出版することはなかった。

おじいちゃんになったフォレスターはニューヨークはブロンクスで隠遁生活を送っていた。一切外出することはなく、必要なものは定期的に配達してもらうという生活。

そんなブロンクスで生活する16歳の黒人少年ジャマール(ロブ・ブラウン)は、悪ふざけで夜中しのびこんだことがきっかけで、フォレスターと出会う。

こっそり書きためた文章をフォレスターが的確に赤文字で校正してくれたことを機に、彼のアパートへ通うようになるジャマール。

最初はフォレスターが何者か知らなかったじゃマールだけど、この人間は文才があるとピンと見破ったのね、「文章の書き方を教えてくれ」と申し出て、条件付きで許可される。

人づきあいもなく愛想も悪く毒舌で、最初はジャマールを煙たがったフォレスターだったけど、だんだん互いに歩み寄り、なんでも言える親友のようになっていく。

そう、親友って言葉がぴったりだと思う。年齢的には親子か、下手したらおじいちゃんと孫?ってかんじにも見えるし、教える側と教わる側と考えると師弟関係でもおかしくないんだけど、2人は対等なの。

ジャマールも、フォレスターにタメグチだしね。こびへつらうこともないし、落ち着いて会話をする。かしこい子だから、相手の話を素直に聞く耳を持つ。

この、ジャマールが、終始いい子で!

ヤク中で家を出た父親。女手ひとつでジャマールとその兄を育てた母親は、貧しいながらもどこか気品がある。

ちょっと軽くて黒人ラッパーみたいな風貌だけど、アルバイトをしながら母親を支える心優しき兄。この兄もいいやつで、弟ジャマールに優しい。

ブロンクスの黒人家族というと、映画で植え付けられるイメージはあまり心豊かなものではないことが多いよね。貧しくて生活も人格もすさんで、親は暴力的で荒々しく、子供は犯罪に手を染めていく・・・というような。

だけど、ジャマール一家は3人で食卓を囲み、幸せそうに見えた。少ししか出てこないシーンだけど、それにより、ジャマールが愛されて育ったということがわかる。

ジャマールは、バスケットボールが得意で、仲間もたくさんいる。だけど実は本を読むのが大好きで勉強も得意で、密かに自分だけの文章をノートに書きためている少年だった。

この設定が切なくて、ジャマールに気持ちが入り込んだ。

勉強なんて、という仲間たちから孤立しないために、みなの前ではテストもそこそこの点数にわざと押さえ、もちろん読書や文章を書くことはひた隠しにしていたの。

きっとたくさんこんな子がいるんだろうな。無難に生きて行くために何かを押し殺してる子。

でも、その後の展開はさすがアメリカだと思った。才能ある人間は、見る人が見れば掘り起こしてくれることもある国。

全国模試で優秀な成績を修めたジャマールを、有名私立高校が「ぜひうちに来てくれ。学費は一切いらない。ついでにバスケでもその才能を発揮してくれ」とスカウトに来る。やったね、ジャマール!

だけどそこで鼻高々になったりせず、いつもどおり落ち着いた態度のジャマールは、やはり性格もよくかしこい子。

小説家を見つけたら3


その私立校には、ジャマールの才能に嫉妬する教師(F・マーリー・エイブラハム)も現れる。ブロンクス生まれの黒人少年に、そんな文才あるわけないと見下しつつも、その才能に気付き恐れるがゆえの最終的な発散法が嫉妬ね。人間的にジャマールより幼い、プライドばかりが高い困った教師。

ジャマールの才能を素直に称賛し、伸ばそうとする教師が多数を占める中、彼だけが困ったちゃんだったわけね・・・。いるね、こういう人間。

小説家を見つけたら2


最初に校内を案内してくれたのが、お金持ちのお嬢様で学校も一目置くクレア(アンナ・パキン)。今までジャマールの周囲にはいなかったであろうタイプの女の子だけど、臆することなくふだんどおりのジャマールが見ていて気持ち良かった。

とてもさりげなく会話を交わせる2人は、お互い少しずつ好意を持ちつつ、友達という距離感で仲良くなる。

クレアが持っていた古い本が、若かりし頃のフォレスターが書いたものだと知り、ジャマールは彼が偉大な作家だったとようやく知る。

外出恐怖症のフォレスターを外へ連れ出し、「ありがとう。とても楽しかったよ」と心から言わせたジャマール。フォレスターは気難しく、こんな素直な言葉を口にするタイプではないから、よほど楽しかったんだろうな。人混みで、パニック障害のようになってしまったシーンもあったけど、それも含めてフォレスターは「楽しい時間」だったと言ったの。

その後、嫉妬教師に目をつけられたジャマールは、せっかく入った高校を辞めなければならない危機に落とし入れられるんだけど、最終的に助けてくれたのはフォレスターだった。

小説家を見つけたら1


作文発表会に突然現れ、家族についての作文を読みあげ称賛を得たフォレスター。1人で外出できないはずの彼が、親友ジャマールの危機を救うため、かけつけてくれたのだ。
それだけでも感動なのに、読み上げた作文はなんとジャマールが書いたものだった。

写真は、作文発表会の場から2人で外へ出たシーン。涙ながらに「ありがとう」なんてジャマールが言う場面はない。その期待外れが良かった。

2人とも大人というか淡々としているというか、親友だからしただけのことで、別になんてことないさ、と思っているよう。もちろんそんなこと口にしないところが逆に絆の強さを感じさせる。

フォレスターは、「君のおかげで人生にまた春が来たようだ。私は旅へ出る」と告げ、故郷スコットランドへ去る。その後も手紙のやりとりは続ける2人。相変わらずジャマールは各方面で才能を発揮し続けていたようで、大学からのスカウトがひっきりなし。

最後、ジャマールを訪ねて来たのは弁護士。これがマット・デイモンでびっくり。この頃はまだ端役だったのね。ちょーっとの登場。

弁護士の口から、フォレスターが死んだと告げられる。遺言により、ジャマールと家族は、本の山になっているフォレスターの家に住めることになる。

なんて粋なはからい。フォレスターが、人生の終盤に差しかかり出会った1人の少年にどれだけ光を与えられたかがわかる。

年代や人種を超えた友情。こういうの大好き。

ジャマール役のロブ・ブラウンにも注目。一見淡々としているんだけど、実は相手を思いやる優しさがにじみ出ていい味出してます。

心温まること間違いなしの作品。


小説家を見つけたら

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【2011/04/01 22:22】 | 「さ」行
|

はじめまして
しのる
“ピュリッツァー”の検索で辿り着きました。
ちょっと気になった事があったのでコメント失礼します。

>最後、ジャマールを訪ねて来たのは弁護士。これがマット・デイモンでびっくり。この頃はまだ端役だったのね。ちょーっとの登場。

まだ端役だった…ではなく、単なるカメオ出演だと思います。
マット・デイモンの出世作『グット・ウィル・ハンティング』の監督はガス・バン・サントですので…。

過去記事へのコメント、いきなり失礼しました。

>しのるさん♪
キャメロン
コメントありがとうございます!
そうですね、カメオ出演だったのですね。
勉強不足で失礼しました(>_<)
「グッド・ウィル・ハンティング」のほうが先につくられていたのでしたね。
教えていただき、ありがとうございます♪

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コメント
この記事へのコメント
はじめまして
“ピュリッツァー”の検索で辿り着きました。
ちょっと気になった事があったのでコメント失礼します。

>最後、ジャマールを訪ねて来たのは弁護士。これがマット・デイモンでびっくり。この頃はまだ端役だったのね。ちょーっとの登場。

まだ端役だった…ではなく、単なるカメオ出演だと思います。
マット・デイモンの出世作『グット・ウィル・ハンティング』の監督はガス・バン・サントですので…。

過去記事へのコメント、いきなり失礼しました。
2011/07/22(Fri) 19:02 | URL  | しのる #-[ 編集]
>しのるさん♪
コメントありがとうございます!
そうですね、カメオ出演だったのですね。
勉強不足で失礼しました(>_<)
「グッド・ウィル・ハンティング」のほうが先につくられていたのでしたね。
教えていただき、ありがとうございます♪
2011/07/23(Sat) 02:11 | URL  | キャメロン #-[ 編集]
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