映画が大好きなOLが、映画館で観たりDVDで観たりした映画を好き勝手にひとりごと。ネタばれありです。
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原題:Precious
監督:リー・ダニエルズ
出演:ガボレイ・シディベ、モニーク、ポーラ・パットン、マライア・キャリー、レニー・クラヴィッツ他
製作:2009年アメリカ
上映時間:109分
配給:ライオンズゲート、ファントム・フィルム
公式サイト

アカデミー賞受賞(助演女優賞受賞、脚色賞受賞)
ゴールデングローブ賞3部門受賞


ストーリー:

ハーレムを舞台に、過酷な運命を生きる16歳のアフリカ系アメリカ人少女、クレアリース“プレシャス”ジョーンズの人生を描く人間ドラマ。
サンダンス映画祭でグランプリを受賞したほか、各映画賞の目玉的存在となっている。
新星ガボレイ・シディベが悲惨な家庭環境で育った主人公プレシャスを熱演。
マライア・キャリー、レニー・クラヴィッツら、有名スターの助演も話題を呼んでいる。
全米公開時には口コミで評判となった、力強く感動的なストーリーに注目。

 
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2009年の映画だけど公式サイト残ってた。
そこで、主人公プレシャスを演じたガボレイ・シディベが、大学在学中に今作に抜擢されたことを知る。
サイトを見る限り、演技を勉強していたわけではなさそう。なのに、びっくりするほどいくつもの賞を取ったんだね。

プレシャス

そんな前知識なしに「プレシャス」を観始めました。
最初は、このガボレイって女の子、演技してるとは思えないくらい暗くて不幸そうな表情が定着してるなと思った。
元々薄幸そうな表情が上手すぎてね。

舞台は1987年のハーレム。
現在ではだいぶイメージが変わったんだろうけれど、この頃のハーレムは私の少ない知識で想像するのにピタリと当てはまる悲惨さ。

16歳のプレシャスが住むのは荒みきった家庭。
父親の姿はなく、母親は無職。生活保護のお金で暮らしている。
プレシャスへの愛情は全くない。むしろ、憎んでさえいる。
「あんたなんか生まなきゃ良かった」というセリフは映画ではよく耳にするけれど、もうそんな程度ではない罵詈雑言を実の娘に浴びせる母メアリー(モニーク)。

プレシャスはそんな母の言葉を幼い頃から言われ慣れているのだろう、傷つき号泣するでもなく、ただ黙って暗い表情で受け入れる。
傷つきずたぼろになった心は、もう疲れきって枯れていたんだろうね。

学校でも友人はいなく、居場所のないプレシャス。
プレシャスなんて素敵な名前なのにね、英語で「貴重な」「大切な」って意味なのに・・・。名前とはかけ離れた人生を送っている。

もう本当に見ていてつらくて、前半は眉をひそめ口をへの字に結んでいた私。こんな親がいるのだろうか、と思ったけれど、きっと現実にもいるんだよね。

2人目の子供を妊娠し高校を退学になるプレシャス。
2人の子供は両方とも父親の性的虐待によって生まれた子。
ひとりめの子はダウン症で、おばあさんが預かってくれていた。
暴力的で退廃した母親の元に子供なんてとても置けないよ。

プレシャスはいろいろな事情を抱え学校に行けなくなった子たちが集まる代替学校に通い始める。誰にも言っていなかったけれど、実は勉強が好きだったのね。
だけど家では母親に勉強なんて必要ない、生活保護のお金さえもらえればいいとどなりまくられる。
そんな母の暴力や暴言に怯えながらも代替学校に徐々になじんでいくプレシャス。

集まる生徒は問題ありな子が多いんだけど、みんな勉強したい気持ちは同じで、互いに仲間意識も生まれプレシャスもいつしかその輪に入ることができる。

プレシャス


なんといってもレイン先生(ポーラ・パットン)との出会いがプレシャスの人生を変えた。
文字を書けないプレシャスに書くことの大切さを教え、毎日文通のようにノートをやりとりする。
口べたなプレシャスが、レイン先生へのノートの中では多弁だった。
誰かにずっと聞いてもらいたかった気持ちを、ようやく打ち明けられる相手を見つけたのだ。

このポーラ・パットンがきれい!
2006年の「デジャヴ」でヒロインとして注目され、最新作では2011年の「ミッション・インポッシブル」にも出てる。

美しく賢く誰よりも親身になってくれるレイン先生は、プレシャスにとって大きな憧れとなり希望となる。
母の暴力に耐えられなくとうとう家を出たときも、プレシャスと生まれたばかりの赤ちゃんが住める環境を必死に探し、引っ越せるまで自宅に置いてくれた。

肉親ではなく、先生やクラスメートといった外の世界でプレシャスは希望を見つけ始める。

プレシャス


そうそう、カウンセラーのワイス先生はマライア・キャリーだったのね。
最初、もしや?と思ったんだけど、オーラ強くないしマライアじゃないよねーと考えを訂正。
でも、公式サイトを見てやっぱりマライアだったと判明。
オーラを消し切って、ものすごく普通の女性を演じてる。
これは演技力?はたまた本当にオーラがなくなったのかななんて思ったりもして。
看護師役としてレニー・クラヴィッツも出てる。

淡々と話し冷静なワイス先生だけど、プレシャスを劣悪な家庭環境から救うべく話を聞いてくれる。

最後に、ワイス先生、プレシャス、プレシャスの母、という3人で面談を行った。
この時、母メアリーがなぜ実の娘プレシャスを憎んできたかが明らかになる。

甘ったれるんじゃないよ、というあまりにひどい内容だった。
夫に愛されたい→だけど夫は娘に手を出した→夫に嫌われたくないから娘への性的虐待を止められなかった→夫の愛を一身に受ける娘が憎い。
と、こんなかんじ。

なんて身勝手。なんて幼稚。なんて頭悪い。
メアリーに対する憤慨は私だけじゃなかったようで、プレシャスは「もう会わない」と席を立ち、ワイス先生も「こりゃ話にならないわね」といった表情でその場を去る。

本当の愛を知らずに16歳まで生きて来たプレシャスだけど、新しい出会いにより生まれ変わる道を歩き始める。

幼い子供2人を抱えてこれからどのように生きて行くのだろう。
そういえば最後のほうで、HIV陽性って判明してたし。
そこのところはしつこく描かずラストへなだれこんだけど。

前半の暗く薄幸そうな表情は消え、後半は、愛情たっぷりの目で子供を見つめるプレシャスが印象的だった。

プレシャス

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【2011/08/18 00:14】 | 「は」行
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