映画が大好きなOLが、映画館で観たりDVDで観たりした映画を好き勝手にひとりごと。ネタばれありです。
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原題:Versailles
監督:ピエール・ショレール
出演:ギョーム・ドパルデュー、マックス・べセット・ドゥ・マルグレーブウ、ジュディット・シュムラ他
製作:2008年フランス
上映時間:113分
公式サイト


ストーリー:

社会からはみ出て独り暮らす男と、母親に置き去りにされた見ず知らずの子どもとの交流を描いた人間ドラマ。
社会に適応できず、ホームレス仲間とベルサイユ宮殿はずれの森に暮らす主人公を2008年に37歳の若さで他界したギョーム・ドパルデューが演じる。
監督は、これが長編デビュー作となるピエール・ショレール。
失業問題やホームレス、社会への不適応など現代社会の光と闇を切り取った物語は、第61回カンヌ国際映画祭で高い評価を受けた。

 
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主演を務めた映画が公開された年に亡くなるなんて、しかも37歳で亡くなるなんて、そのことを知って映画を見たから、ギョーム・ドパルデューに釘付けだった。

2008年だから最近の映画。ってことは、ベルサイユ宮殿の広大な森にホームレスの人々が暮らしているというのもいまだに現実なのだろうか。
華やかな宮殿の森にホームレス・・・。その対比がショッキング。

さらに、幼い子供を連れた女性が森に入り、そこで出会った男性に子供を預ける形で姿を消すという設定もショッキング。

映画前半からとにかく色彩が暗くて、貧しく寒々しい雰囲気がいやでも伝わってきた。音もほとんどなく、ひたひたと寂しさが流れる。

ベルサイユの子


たった23歳のニーナ(ジュディット・シュムラ)が愛しているはずの息子エンゾ(マックス・べセット・ドゥ・マルグレーブウ)を置き去りにしたのは、仕事を得、収入を得るためだったわけだけど、やっぱりそんなのだめだよ。許されないよ。

子供を置いていかれたダミアン(ギョーム・ドパルデュー)は最初は怒ったけれど、だんだんエンゾに情がわく。エンゾがかわいいったらありゃしないから!子役に多いけど大きくて穢れを知らない瞳。それを見開いて、必死にダミアンに着いて行く姿はけなげでよじれる。

ベルサイユの森で2人の共同生活が始まる。だけど、ダミアンはエンゾを学校に行かせるためホームレス生活から脱することを決意。連絡を取っていなかった父親の元へ身を寄せる。そして日雇いの肉体労働をはじめエンゾを子供として認知する。
何のつながりもなかったエンゾを、しっかり愛してしまったダミアン。

だけどまたエンゾに別れが来るのね。ダミアンは何も言わずに家を出る。
きっと、またホームレスに戻ったんじゃないかな。
自由でいられるほうが、やっぱりそのほうが自分には合うと思ったんじゃないかな。
そこのところは明確にならないまま終わるけど。

その後一気に時は過ぎ7年がたつ。ダミアンの父親とその後妻と暮らしていたエンゾの元へ、母親から手紙が届く。感情を表さなかったエンゾだけど、夜中ひとりで会いに行く。察していたのか待ち構える母。エンゾを強く抱きしめて映画はジ・エンド。

ベルサイユの子


余韻を残さず結論だけ見せてばっさり切り終えるところが、フランス映画っぽかった。家出したダミアンはラストも姿を見せなかったけど、想像を観客に託すところもフランス映画っぽい。

楽しい気持ちになれるところは全くない映画だけど、淡々と真実を突きつけられているようで深く印象に残った。

見ていてきゅんとなるのはしつこいようだけど、エンゾ!
ボロボロで黒ずんだぶかぶかサイズのセーターに、黒く汚れた顔。
ホームレス・チャイルド。
だけど圧倒的に光を放つかわいらしさ。

フランスっていうと華やかで美しいイメージが強いけれど、実はこんな格差社会があるということを真面目に伝えてくれている。


ベルサイユの子

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【2011/08/28 00:15】 | 「は」行
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